作業環境測定とは?
作業環境中には、ガス・蒸気・粉じん等の有害物質や、騒音・放射線・高熱等の有害エネルギーが存在することがあり、これらは働く人々の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
作業環境測定は労働者の健康障害を防止するため、職場の有害物の存在状態を科学的に評価し職場環境が良好か、改善措置が必要かを判断するために実施するものです。
そこで今回は、普段事務や広報の仕事をしていて、現場の知識がない私が作業環境測定の現場についてご紹介します。
実際の作業環境測定の現場について
今回は、自動車部品の製造・溶接を行っている会社や、ロボット製作会社などで測定を行いました。
まずはじめに事務所へお伺いし、本日の測定についてご説明します。その後現場に移動します。新規の場合は、作業場の範囲を決定し、機械の位置や作業者の動きなどを作図します。
前回作成した図面がある場合は、機械の配置や測定ポイントなど変更点があるか確認し、修正します。
準備が整ったら図面に従って測定を行っていきます。測定にはA測定とB測定があります。
A測定、B測定とは?
A測定→気中有害物質濃度の平均的な状態を把握するための測定です。測定点は原則6メートル以下の等間隔で5点以上とします。
B測定→A測定を補完するための測定で、有害物質の発生原に近隣する作業のうち、有害物質の濃度が最も高くなると思われる時間と、位置において測定を実施します。
1ポイントの測定は連続した10分間以上をかけて行い、1作業場を1時間以上かけて行うように決められています。
A測定、B測定と並行して、各測定ポイントにて気流測定や湿度、温度などの測定を行います。
測定時には作業者の業務を妨げないよう、十分注意して対応させていただきます。
A,B測定で採取したサンプルは会社に持ち帰り、分析を行います。
最後に
普段は社内で報告書を目にするだけだったので、現場でどのような作業を行っているのか知ることができ勉強になりました。
今回のブログでは、作業環境測定の測定現場をご紹介しました。
作業環境測定についてご相談などがありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。