悪臭とは?
人が「いやなにおい」「不快なにおい」と感じるにおいの総称で、悪臭防止法によって規制されています。また、自治体によってはさらに独自の条例を設け、追加規制を行っている場合があります。
悪臭防止法では、規制対象地域内の工場・事業場で発生する悪臭に関する規制が設けられています。
規制対象は敷地境界線上、気体排出口、排出水で、特定悪臭物質の濃度または臭気指数による基準がそれぞれ定められています。
弊社の悪臭測定・臭気測定は東海地方の自動車部品、航空部品関係の工場を持つお客様を中心に幅広い業種から、規制基準への適合確認や、近隣からのクレーム対応のためにご依頼いただくケースが多数を占めています。
そこで今回は、悪臭測定・臭気測定をご依頼いただいてから分析結果報告書をお渡しするまでの流れについてご紹介します!
上のフローチャートについて詳しく説明していきます。
1.打ち合わせ
悪臭測定・臭気測定とは人間が感じる嫌なにおい、くさいにおいなどを機器分析やパネラー
と呼ばれる試験官が実際ににおいを嗅ぐことで定量評価を行います。
まず、お客様に該当する基準等をご説明します。その後、測定場所、目的等のヒヤリングを行い、測定分析方法をご提案します。必要に応じて現場確認にお伺いする場合もあります。
規制項目、規制基準は都道府県単位だけではなく、市町村の中でもエリアごとに基準が違う
場合があります。
お急ぎでのご依頼の場合
ご相談の上、ご対応することも可能ですのでお気軽にご相談ください。
2.分析サンプルの採取
弊社技術者が実際にお伺いして、分析サンプルを採取いたします。
特定悪臭物質の場合
対象成分により様々な採取方法があります。
例として
・アセトアルデヒド…専用捕集管にガスを通気させて採取する固体捕集法
・アンモニア…捕集液に対象ガスを通気して採取する液体捕集法
・有機溶剤や硫黄化合物…専用の捕集バッグにて採取する直接捕集法
などがあります。
項目数に応じて1ヶ所あたり30分から2時間程度かかります。
臭気指数分析サンプルの採取の場合
直接捕集法という専用の捕集バッグを使用する採取方法を用いて行います。
採取を行う際に1か所あたり15分程度時間がかかります。
3.悪臭・臭気の分析
採取したサンプルを弊社分析室にて分析を行います。
特定悪臭物質の成分分析の場合
ガスクロマトグラフや分光光度計という機器などで分析します。
臭気指数の場合
「官能試験」とよばれる試験を行い臭気指数を求めます。
試験時には臭気判定士という資格所有者が、正確に試験を行っていきます。
4.分析結果提出
分析データは測定結果表(報告書)としてまとめて、書面またはデータとしてお客様の元へお送りしております。
悪臭・臭気分析にかかる時間は、測定からご報告まで目安として2週間程度いただいており
ます。
5.アフターフォロー
新しくご担当になった方や、化学物質等にあまり詳しくないお客様には
・報告書に載っている項目がよくわからない
・数字、単位など馴染みのないものなのでよくわからない
など、お困りごとや疑問点などがあると思います。
そういったご要望にお応えできるよう、お客様に寄り添って対応いたします。
今回のブログでは、悪臭・臭気分析をご依頼された場合の流れについてご紹介しました!
悪臭・臭気の分析についてご相談などありましたら、お気軽にお問い合わせください。